管理栄養士として患者さんと向き合うときの素朴な疑問に、精神科医監修・AI技術を活用した食事コーチングサービス「N・Partner」の精神科医がお答えします!
Q. 前回の担当した管理栄養士さんの指導がしっかりされていたので、今回は特に指摘することがなく、お話を聞くことがメインとなりましたが、よいのでしょうか。
レベル1は傾聴をメインにしながら、信頼関係を構築していくことを優栄養指導は必ずしも「指導」することが必須ではありません。もちろん、指導も重要ではあるのですが、指導しなければ、栄養指導ではないかというとそうではないと思います。
栄養指導はただの指導ではなく、対話の時間
栄養指導とは、実際は対話の時間であると考えます。栄養指導の目的は本人の自発的な行動変容で、生活習慣を改善することです。そのためのアプローチは様々あります。話を聞くこともそうでしょう、本人ができたことを是認することもそうです。そうした時間であれば、しっかり栄養指導をしていることになります。したがって、今回お話を聞くことがメインでも全く問題ありません。
ただし、その意図を明確に持って話を聞くことが大切
ただ、その意図はきちんと持って話を聞きましょう。
例えば、「継続できていることを評価し、自己効力感の強化を図るため傾聴を心がけた」などですね。また患者さんが話す中でチェンジトークを引き出すタイミングを測って、まずは傾聴をメインとしたなど。意図を常にもっているのであれば、話を聞くことは十分指導になります。ぜひ自信をもってくださいね。
回答者 : タウンドクター株式会社CMO 精神科医 公受 裕樹