こういう方にへのアプローチとして大事なのは、
本人の間違っていると思っていないことを完全には否定しないことです。
「本人の専門家」は本人であり、自分のことを一番知っているのは、自分です。
なので、実際データや研究などで明らかになっていることでも、個々人レベルで考えると、少しずれることも多々あります。
データやエビデンスは大事ですが、それが全て正しいわけではなく、それから外れる方もいるわけです。
そこは必ず認識しておきましょう。
指導者が知っている知識が全て正しいわけではないです。
その上で、あくまで選択権は対象者にあるということを明示した上で、情報提供をしてみるとよいでしょう。
それも一回で把握させる必要はなく、何回かに分けて、お伝えしていくことが大事です。
人は、伝聞だけでなく、その内容を経験することで学習する生き物です。
したがって、その経験の機会、タイミングまで、こちらもしっかり待つことが大事です。
ただ、時間的にそこまで待てないのであれば、
そうしたこだわりの少ない分野、領域からアプローチしていくのも一つです。
対象者のこだわりというのは、これまでの人生で築き上げられたもので、なかなか変わることができません。
したがって、比較的こだわりの少ないものから、少しずつ手をつけていくのが、現実的なアプローチかと思います。