時間栄養学とは、体内時計を考慮して「いつ食べるか」に注目した学問です。
「体内時計」にはさまざまな種類がありますが、とりわけ生活習慣や健康との関わりが深いのが約24時間周期の「概日リズム(サーカディアンリズム)です。
約24時間周期というのは地球の自転のリズムによるものですが、人間の体内時計の周期はそれよりも少し長めであることが分かっています。
これを24時間の周期に合わせるために、光と食事の刺激で体内時計を日々リセットしています。
体内時計をずれたままにしておくと、睡眠・覚醒のリズムの乱れに繋がり、様々な体調不良・病気の原因となります。
そのため、「体内時計のリセット」はとても重要となります。
最新の研究では、体内時計をリセットしやすくするには朝起きてすぐに食べることが重要である事や、栄養素によって体内時計のリセット作用に効果的なものがある事が明らかにされてきています。
参考文献
・時間栄養学とは何か https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/137/3/137_3_110/_pdf/-char/ja
・柴田重信「時間栄養学」(化学同人、2020年)