こちらの記事は医療機関向けに、外来栄養食事指導(以下、栄養指導と呼びます)を患者様へご案内しやすくなるタイミングやポイントについてご紹介させていただきます。
本日は「栄養指導を治療の一つとして受け入れていただきやすい患者様」についてご紹介いたします。
現在通院されている患者様には、初診から間もない患者様と、以前から通院を継続している患者様がいらっしゃるかと思います。どちらが栄養指導を受け入れやすいでしょうか。
…実は前者なのです。
今回は、その理由を含めた内容となっておりますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
長く通院されている方には正直、栄養指導を勧めにくい…
これまで、様々な先生方とお話をさせていただきましたが、その中で多かったお声が
「長く通院されている方に、新しく栄養指導をこちらから勧めるのが難しい」というものです。
理由は、長く通院されている患者様は「現在の治療自体が習慣化しているから」と考えられます。
人間にとって、習慣を変えることは、大きなストレスとなります。したがって、できるだけ今の状況を変えたくないという気持ちを抱きやすいのです。これはまさに生活習慣にも当てはまります。
つまり、普段の生活習慣を改善しないといけないと分かっていても、なかなかランニングを始められず、お酒を辞められないのは、背景に人間としての習性も関わっているのです。
さて、現在通院を継続されている患者様は、概ね治療が進み、病状が安定している方も多いかと思います。
そのような患者様にとっては、その治療自体が習慣化しているからこそ、継続して来院いただけます。
そうした「安定している患者様」に対して、新しい治療を勧めにくいと感じるのは、自然なのです。
治療が習慣化していない患者様へ、栄養指導をお勧めください
一方で、初診から間もない患者様はいかがでしょうか。まだ病状も安定しておらず、治療が習慣化しておりません。つまり毎回の受診で治療に対し、変化を感じています。
このような患者様こそ、治療の一つとして栄養指導を受け入れていただきやすいのです。
先生方も、まだ治療方針の微調整中であれば、比較的ご提案しやすいかと思います。
また患者様にとっても非薬物療法が選択肢の一つにあるのは、安心感につながり、治療の第一歩を踏み出しやすくなります。
そして、自身の生活習慣や健康への意識が高まり、より良好な治療関係の構築にも繋がります。
ぜひ、こうした患者様には治療の一つとして、栄養指導をご提案いただけると幸いです。
今回は、栄養指導をお勧めしやすいケースとして「初診から間もない患者様」をご紹介しました。
では、以前から通院を継続されている方には、栄養指導を勧める余地がないのかというと、そうではありません。「治療が習慣化している患者様」にも、実は勧め方のポイントがございます。
こちらについても今後ご紹介できればと考えておりますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
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