管理栄養士として患者さんと向き合うときの素朴な疑問に、精神科医監修・AI技術を活用した食事コーチングサービス「N・Partner」の精神科医がお答えします!
Q. 真面目で頑張りすぎて、やりすぎてしまうタイプの方に対してはどのように指導していけばよいでしょうか。
真面目な方は目指す目標に対して、はまってしまうと、行き過ぎてしまう傾向にあります。つまり、「これがだめ、減らしてください」というと減らしすぎてしまいかえって支障が出るケースが多いです。なかなか、手抜きができないタイプです。
具体的にイメージできるような提案を行うことが重要
なぜこのような行き過ぎが生じるかというと、「曖昧さ」があるからです。なので、自身で想像して、「だいたいこのくらいまで行わないとできたことにならないよね」と思ってしまい、やりすぎてしまいます。したがって、まずは適切なカロリーなどの提示、病院食などを参考にみせると具体的にイメージすることができるので効果的かと思います。
大事なのは、具体的に示すこと。曖昧に示すと、本人の中の匙加減でやってしまい、行き過ぎてしまいます。もちろん交換表でも可能ですし、プレートに盛り付けることで大体の量の把握もしやすいので、こうしたものを利用するのも良いです。
持続可能なペースでの取り組みを促す
またスタートダッシュをきってしまう人も多いです。
短距離走と思ってしまうんですね。生活習慣の改善は長距離走です。息切れしないペースでやっていく。その意識を持たせることが、このような方には大切です。このような場合は、目標の再設定が大事です。短距離走の方は、目標設定が「継続」ではなく、「ある一定期間において、体重を減らす」ことになっているかと思います。後者だと、どうしても一気に取り組んでしまいやすいですよね。もちろん、結果に現れることは大事ですが、指導が終わった後も、健康的な生活は継続することが大事です。そういう意味でも、目標を「継続」にして、「持続可能なスタイルを確立する」ことにフォーカスをあてると、やりすぎやスタートダッシュをコントロールできます。
ぜひ参考にしてくださいね!
回答者 : タウンドクター株式会社CMO 精神科医 公受 裕樹
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