管理栄養士として患者さんと向き合うときの素朴な疑問に、精神科医監修・AI技術を活用した食事コーチングサービス「N・Partner」の精神科医がお答えします!
Q. 対象者様で「休日に、お菓子やお酒を多く食べてしまいやすいです。」と数回仰る方がおります。休日対策が重要かと思いますが、こちらのワード「休日に食べてしまう」をいつも仰ることから、私の力不足で行動変容が難しいようです。どんなお声がけが有効でしょうか?
自己肯定感と自己効力感の重要性
休日の行動変容はなかなか難しいですよね。
まずはこちらからアプローチをする前に、この方は若干罪悪感を抱いているかもしれません。そこには要注意です。
この場合、自己肯定感と自己効力感のバランスを意識することが大事で、これらは相互に関わり合っています。
自己肯定感が下がると「自分なんかダメだ」と思ってしまい、自分が感じる自分への価値が下がります。そうなると、「自分はできる」と思う自己効力感も下がります。この悪循環でどんどん良くない状況になります。なので、まずは、罪悪感を感じさせないこと。決してそこを指摘して、罪悪感を抱かせるようなコミュニケーションはなしです!
まずはできているところに目を向けて自己効力感を上げる
ではどうしたら自己肯定感をあげれるか。それは自己効力感をあげると、相互作用であがってくるのです。まずは、この方のできているところに目を向けるとよさそうです。
もしかすると平日は頑張っていらっしゃるのではないでしょうか。まずはそこに着目すると良いかなと思います。平日頑張っていて、そのご褒美に休日食べる飲むをされているのかもしれません。それがその方の精神面等のバランスになっているのかもしれません。
休日は本人の中で大切なのであれば、その休日の休息を維持するために、平日もう少し工夫できることを探すところから始めると良いのかなと思います。そうすると、少しずつ休日のコントロールの鍵が見えてくるかなと思います。
「どうしても」という言葉が根底にはありそうで、それは両価性の表れです。両価性があるということは、何か要因、背景があります。いきなりその表面上の習慣の改善を目指すのではなく、まずはスモールステップで、本人がすでにできている延長線上で、一緒に探す形が良いかなと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
回答者 : タウンドクター株式会社CMO 精神科医 公受 裕樹
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